女性医師として働いていると、さまざまな事情によって離職せざるを得なくなることがあります。

出産、子育てで離職する女性医師多数

女性の医師が現場を離れる理由で最も多いのは「出産」。これが全体の7割程度にものぼるのが現状です。

出産間近まで働くことは難しくはないかもしれませんが、何しろ医師という職業は激務。

特に手術などを行う医師は、安定期に入るまでは体調の面も考慮し、その仕事から離れなければなりませんし、お腹が大きくなってくれば、やはりメスを握ったり沢山の患者を診る事は難しくなるでしょう。

そして「子育て」も現場から離れる理由としては非常に多く、全体の4割ほど。

出産が無事に終わっても、配偶者が仕事をしていたり保育所などに預けられない環境にあれば、子育てを理由にしばらく現場から離れなければならないのは仕方のないことです。

他には、割合順に「病気のため」、「夫の転勤のため」、「留学するため」、「親など家族の病気や介護のため」、「家事をするため」などの理由があります。

復職への壁

女性の医師が離職する期間を見たとき、最も多いのは半年から1年という期間。次に多いのは、1か月から半年。その次が、1年から2年となっています。3年以上現場から離れた人、あるいは離れたままの人も1割程度いる事がデータからわかっています。

出産や子育てのために半年から1年という期間、医師として働くことを休む人が最も多いと考えられますが、問題なのは、その後。

医師というのは、常に知識や技術に関しての研鑽を積まなければなりません。

例え半年とはいっても、そのブランク期間はとても重く、その間に新しい技術、機器、薬剤などが登場すれば、ブランクから復帰を果たしたとしても、それを取り戻すのに非常に苦労するのです。

女性を応援する制度、サービスを活用しよう!

出産や子育てなどの事情で一時的に離職することは止むを得ないにしても、そのまま現場には戻らないということがないようにと、国でも支援策を講じています。

例えば、厚生労働省の「女性医師等就労支援事業」。

各地自体(都道府県レベル)で相談窓口などを設け、そこで現場復帰に関する相談にのったりアドバイスを提供したりなどを行っています。

もちろん、民間の医師向け求人サイトや転職エージェントなどの利用も大いに意味があるでしょう。

出産前にこうしたサービスを利用し、休職後の復帰を受け入れてくれる医療機関に転職・就職しておくという考え方もあります。

このように、どのような事情で現場を離れるにしろ、離職後と復帰時のことも考えた上で求人探しなど様々な活動をしていくのが現在の女性医師にとって必要不可欠です。

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